数字では語れない、日伯年金の現場

2012年に、ブラジルと日本の間で社会保障協定が締結され、
両国の年金加入期間の一部を通算できる制度が始まりました。

当時は、過去にブラジルへ赴任されていた方からの相談が非常に多く、
改めて当時の資料を整理してみると、次のような実績が残っていました。

  • 相談件数:2,256件 *延べ件数(重複あり)
  • 申請件数:426件 
    • 成功:386件
    • 異議申し立て:126件

当時のブラジル年金制度は、日本の昔と同様に年金額の上限(天井)がなく、
赴任期間としては4年間が最も多いケースでした。
受給額も、数千円程度の方から、100万円を超える金額を受給された方まで、実にさまざまでした。

現在では、新規の申請はさすがにほとんどなくなり、
業務の中心は

  • 生存証明取得のサポート
  • 遺族年金の申請手続き

へと移っています。

数字だけを見ると、
「相当儲かったのでは?」
と推測されることもあります。

しかし実際には、日本国内でも数少ない(事実上、唯一)ブラジル関係書類を含み“最初から最後まで一貫して手続きを行える社労士”として、金銭面は二の次として社会的貢献がメインでした。
それでも当時、最前線で日本とブラジルの経済の橋渡しをするため、道の政界へ飛び込み
頑張った先人への感謝と敬意を込めれば、決してお金で測れる仕事ではありません。

ちなみに、
ブラジル年金手続きで最も厄介なのが「CPF(個人納税者番号)」の検索と照会です。
いわばブラジル版マイナンバーですが、
これが確認できないと、すべての手続きが止まってしまいます。

制度が始まった当初から関わってきたからこそ分かる、
数字には表れない苦労と意味が、そこにはあります。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • いつもブログを拝見させていただいています。 私の夫は1980年代ブラジルへ赴任していました。 知人の伝手で年金がもらえる可能性についておしえておもらいました。 手続きで「CPF(個人納税者番号)」わからなく、検索にはいくらかかりますでしょうか。

    • 連絡ありがとうございます。 CPF番号は他の書類でも記載がある可能背がありますので、お手元にお持ちの全てのブラジル関係の資料を提供して頂ければ確認できます。 費用はケースバイケースとなり、左のケースですと5千円、代理人を立てててブラジルの歳入庁の窓口で照会手続きを行う必要がある場合50,000円+経費はかかります。 

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